【伊達セレクション】異端の中古車評論家・伊達軍曹、夏場の車選びを考える
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2013/05/31
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車は「夏のステキな風景に似合うか否か」で選ぶべし!
その前に梅雨というやっかいな季節をやり過ごす必要はあるが、いずれにせよ気分は「そろそろ夏!」である。車というのは衣服と違い、よほどのお金持ちでない限りシーズンごとに買い替えるということはないため、「夏だからこの車!」的な提案は特にはない。基本的には夏だろうが冬だろうが同じ車に乗るのだからして、当然の話である。
しかし筆者はあえて「夏基準での車選び」というものを提案したい。「真夏に似合う!」という観点で1台を選び、それに通年乗るのだ。
なぜ「夏基準での車選び」をするべきかという説明をする前に、順番は前後するが「最悪な車選び」について述べておきたい。筆者が思う最悪な車選びとは、いわゆる「冠婚葬祭基準での車選び」である。特に「葬祭」目線での車種選択だ。
「いや~○○(車種名)とか赤い車とかって、なかなか買えないよね。だってお葬式に乗って行けないじゃん」などと話す者を、あなたも見たことがあるだろう。……ハッキリ言って論外のセンス、というか人生観である。
車という、(車好きにとっては)人生の重要なパートを占めるものに対して、年に一度あるかないかの、しかもある意味ネガティブなものを、己の選択の「基準」にするとはなんたることか。赤い車や派手な車は乗って行きづらい? 故人がそんなことを気にするとは思えないが、まぁ周りの目が気になるというならレンタカーも電車もあるじゃないか! フツーの人はさておき、車好きがそんなことを基準にするなよ! くだらない! 故人もがっかりだよ、たぶん!
夏基準で選べば1年を通して明るく楽しい気分になれるもの
……思わず声を荒げてしまったが、本心である。なんというかこう、「冠婚葬祭基準での車選び」をするのは人としてセコく、暗いと思うのだ。計算高いというか。で、計算高い割にはさほど奏功しているとは思えぬ点も悲しい。
しかし反対に「真夏に似合う!」という観点で車を選べば、その眩しさ、明朗さのようなものは、通年にわたって自分を、そして周囲を照らすだろう。仮に真冬には全然似合わない車だったとしても「アハハ、あの人この真冬にあんなの乗ってるよ!」と道行く人に笑ってもらえたほうが、セコくて暗い計算をするよりもはるかに上等な人生である。
で、何をもって「真夏に似合う車」とするかは人それぞれだが、筆者のイメージではワイルドな輸入SUVあるいはオープンカー、またはやや古びたステーションワゴンで、シルバーやらグレーやらの地味なボディ色ではないこと……といった感じだろうか。
いずれにせよあなた自身の夏のイメージを脳裏に浮かべながら、それに似合いそうな1台を入手すれば、きっと素敵な夏に、いや素敵な1年になることでしょう。
ということで、今回の伊達セレクションはずばりこちら。
「オールウェイズ夏気分!」な車、選んでみませんか?
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