【名車への道】’66 スパイダー1600 デュエット
2022/09/29

これから価値が上がっていくだろうネオクラシックカーの魅力に迫るカーセンサーEDGEの企画【名車への道】
クラシックカー予備軍モデルたちの登場背景、歴史的価値、製法や素材の素晴らしさを自動車テクノロジーライター・松本英雄さんと探っていく!

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。「車は50万円以下で買いなさい」など著書も多数。趣味は乗馬。
伝説のデザイナーが最後に手がけた世界中で愛される2シーターオープン
——良い状態の車って、本当に探すのが大変なんですよ……。
——松本さんが色まで指定するから余計に大変なんですって!

——おぉ、これなら僕にも名車の匂いが感じ取れます。で、ヒストリー的にはどういう車なんですか?
——そうか。この1600スパイダーがそれなんですね。

——やっぱり当時は新しいデザインだったんですか?
——かなりマニアな話ですね……。
——ずいぶん前からコンセプトカーとして披露していたんですね。
——バッティスタ・ファリーナってピニンファリーナ社を作った人ですね。


——デュエットってジュリアベースのモデルなんですか?
——オープンカーなのにすごいな……。
——様々なメーカーの車種を同じ工場のラインに流すのってすごいですね。
——スペックというか性能面ではどうなんですか?
そしてこのエンジンで感激したのがバルブのタイミングをとる調整穴。当時これほど細かくバルブタイミングを変えられる車はなかったんじゃないかな。フェラーリの12気筒も調整は可能だったけど、DOHC はINとEXを変えられるので乗りやすいバルブタイミングにすることが可能なんだ。ほんと勉強になるエンジンだよ。

——こういう話を聞くと、アルファ ロメオのすごさが改めて分かりますよね。
——松本さんは1600スパイダーやらデュエットやら名前を使い分けますが、これはデュエットじゃないんですか?
——なるほど、やっと理解できました。
アルファ ロメオ スパイダー1600
1966年に登場した、デュエット(二重唱)という愛称をもつ2シーターオープン。ボートテールと呼ばれるリアスタイルが特徴的なこのシリーズⅠは、ピニンファリーナの創設者であるバッティスタ・ファリーナがデザインを担当。ジュリアをベースとし、エンジンなどのコンポーネントもジュリアのものが用いられている。
※カーセンサーEDGE 2022年11月号(2022年9月27日発売)の記事をWEB用に再構成して掲載しています
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