【名車への道】’04 ポルシェ 911 GT3 RS
2022/11/28

これから価値が上がっていくだろうネオクラシックカーの魅力に迫るカーセンサーEDGEの企画【名車への道】
クラシックカー予備軍モデルたちの登場背景、歴史的価値、製法や素材の素晴らしさを自動車テクノロジーライター・松本英雄さんと探っていく!

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。「車は50万円以下で買いなさい」など著書も多数。趣味は乗馬。
ロードカーのスタイルながら中身は本物のレーシングポルシェその実力は疑うべくもない
——松本さん、この連載で紹介する車種でご相談なんですが、今回はポルシェをやりたいんですよ。
——最近ではカイエン GTSなんかもやりました。
——松本さんが乗っていた1967年の911Sは最高だと言ってましたよね。紹介したいのはそういうモデルですね?
——356は知りませんけど、ナローで言えば73カレラRSですか?
——ふむふむ。
——そういう流れをくんだモデルがあれば紹介したいですね!
——だんだん絞られてきましたね。
——もう中古車市場に出てこない車ばかりですが、奇跡的に素晴らしい車を見つけたんですよ。今回はそれにしたいなって。タイプ996の911 GT3 RSです。
——なるほど……。あ、今回の個体はこちらです!


——そういえば、さっき話していた、タイプ964時代のエンジンがタイプ996にも使われていたって話ですが、そもそも空冷と水冷のエンジンってドッキングできるんですか?

——なるほど……。やはりGT3ってすごいんですね。


——GT3もGT3 RSも外見だけの違いなんですかね? エンジンは同じって聞いたことあるんですけど。
——この時代としてはかなりの数値ですよね。
——しかも特別なのはエンジンだけじゃないんですよね?
——そのスペックで、しかも軽い……。
いずれにしても、形は911だけど中身はレーシングポルシェ。実力に疑う余地はない、正真正銘の本物がGT3 RSなんだ。しかもタイプ996はその初期型だからね。余すことなく様々な技術が採用されたモデルなんだよ。まさにポルシェの神髄っていう車だよね。
ポルシェ 911 GT3 RS
自然吸気エンジンを搭載したスペシャルモデルであるGT3をベースに、タイプ996から導入された「公道走行が可能なレーシングカー」。カーボンなどを用いて軽量化が図られている。特徴的な固定リアスポイラーを装着、カレラホワイトのボディにはレッドかブルーのフィルムロゴが配された。
※カーセンサーEDGE 2023年1月号(2022年11月26日発売)の記事をWEB用に再構成して掲載しています
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