adobestock▲自動車・中古車に関する調査・研究を通じ業界の発展を目指すリクルート自動車総研が、調査データと独自の考察をお届け。今回のテーマは「車の個性」

“自分らしい”が重要! カルチャー視点の車選び

リクルート自動車総研が行っている『中古車購入実態調査』で「車に対する価値観・イメージについて」聞いてみたところ、29歳以下の46.1%が「誰とも被らない自分だけの車に乗りたい」と回答。平均の26.5%を大きく上回り、他の世代より高い結果になりました。(ウェイトバックによる集計を行っているため、実数表記している項目について、各項目の数値合計が全体の数値と一致しない場合があります)

これは、若い世代にとって車は個性を表すもののひとつとして、人と違うものを求める意識の表れではないでしょうか。
 

カーセンサー

加えて、同質問で「車はファッションの一部である」と答えた人が全体平均29. 7%の中、29歳以下は46.6%。ここからも、自分を表現するもの=車、という価値観を持っていて、車のビジュアルを重視する若い世代が多いことがわかります。

また、若者向けのファッション誌でも車特集が組まれ、ファッションやライフスタイルの延長として車が紹介されています。このことから、若い世代はカルチャー視点で車選びをしていると言えるのではないでしょうか。
 

掘り出しものに出合える? “人と被らない”なら中古車を

毎年たくさんの新車が発売され、各メーカーは機能や安全性、走行性能の向上に注力しています。一方、その制約のためデザインは似かよりがちに……。新車で人と被らないモデルを選ぶのが難しいのは事実です。

でも、中古車はそもそも市場に出回っている台数が限られており、年代によってデザインが個性的なものも多く見つかります。つまり、まだ世間では注目されていないモデルが眠っている可能性があるのです。
 

カーセンサー▲ファッションへの関心が高い層などから人気のフィアット パンダ(初代)

また、お手頃な価格で購入できるのも中古車の大きな魅力です。同研究所の「直近で購入した車の平均支払額」を尋ねた調査では、新車が342.3万円、中古車は155.9万円でした。

中古車は、新車の半分以下の金額で魅力的な掘り出し物の車に出合える可能性を秘めているのです。人と被らない車なら、選択肢が幅広い中古車からお得に賢く探してみてください。
 

文/横田佳子、写真/篠原晃一
横田佳子(よこたけいこ)

リクルート自動車総研研究員

横田佳子

「車には毎日をもっとワクワクさせる力がある!」を胸に、自動車・中古車に関する調査・研究を通じ業界の発展を目指して活動している。