アウディ A4 アバント【プレイバック試乗】
2010/05/10
コンセプト
ワゴンにもセダン同様のラインナップを用意
アウディの主力モデルであるA4は、2001年5月にセダンがフルモデルチェンジを受け、今回でステーションワゴンのアバントが新世代モデルに切り替わった。アバントは旧型A4の前身であるアウディ80の時代から設定されており、この新型が3代目のモデルとなる。セダンのA4は、エクステリアやインテリアに高い品質感を備えたプレミアムカーとして欧州を中心に人気を集め、国内ではちょうど2001年から立ち上がったアウディ専売チャンネルの展開に合わせて、販売台数を伸ばしてきた。これに使い勝手に優れたステーションワゴンであるアバントが加わることで、A4の人気がさらに高まるのは確実である。
基本的なバリエーションはセダンとほぼ共通で、セダンで後に追加された2.4L車は、アバントでも追って発売されることになる。
室内&荷室空間
ダブルフロアの使い勝手はアウディならではのもの
A4アバントはセダンをベースに作られたステーションワゴンなので、前後の室内部分については基本的にセダンと変わりがない。アッパーミドルクラスのモデルらしく、前席を中心にゆったりした居住空間が確保されている。後席は4WDの設定があることによるフロアトンネルの大きさがやや気になるが、これはまあ仕方ないだろう。大人4人で乗るなら何の不満もないだろう。ラゲージスペースは標準状態でも十分な広さがあるが、ダブルフロアと呼ぶ二重構造の床面のボードを開閉することで、フレキシブルな使い勝手を実現する。またダブルホールディングではないが、分割可倒式のリアシートを倒せば、ほぼフラットなラゲージスペースが生まれ、この状態では1184Lもの容量があるという。
ドライブフィール
小さなショックは残るがCVTのクセは大幅に改良
A4アバントには直列4気筒2Lの自然吸気、1.8Lのターボ仕様、V型6気筒3Lの自然吸気の3機種のエンジンが搭載され、このうち2LにはCVTのマルチトロニックが、またターボとV6には電子制御5速のティプトロATが設定される。最も手頃なのは2Lエンジンを搭載したFF車で、セダンのときに感じられたCVTならではの発進時のショックは改善され、また遮音材を追加することで後席を中心にしたロードノイズレベルが改良されるなど、より静かで滑らかな走りが実現されるようになった。
ターボ仕様の1.8Lエンジンは、アクセルを踏み込むとタイムラグやショックを感じさせることなくスムーズに加速するし、V6エンジン車は大排気量ならではの余裕のトルクで走らせることが可能。4WDが欲しい人は、このどちらかを選ぶことになる。
こんな人にオススメ
ドイツ本国ではM・ベンツCクラスやBMW3シリーズを上回って断トツの売行きを示しているA4アバントは、より身近なプレミアムワゴンとして受け入れられている。M・ベンツ、BMWとは異なる、より個性的なモデルを欲しい人に、特にパワーが必要十分で装備も豊富、価格も手頃な2.0SEをオススメする。SPECIFICATIONS
グレード | 2.0SE |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | トランスミッション:マルチトロニック(CVT) |
全長×全幅×全高(mm) | 4555×1765×1455 |
ホイールベース(mm) | 2645 |
車両重量(kg) | 1520 |
乗車定員 | 5人 |
エンジン種類 | 直列4気筒DOHC |
総排気量(cc) | 1984 |
最高出力 | 96kW(130ps)/5700rpm |
最大トルク | 195N・m(19.9kg-m)/3300rpm |
車両本体価格 | 416.0万円 |
アウディ A4 アバント【プレイバック試乗】/試乗レポート
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