数寄者は大いに悩むべし! 今度のルーテシアR.S.はどれを選ぶ?
カテゴリー: ルノーの試乗レポート
タグ: ルノー / ハッチバック / ルーテシア / EDGEが効いている
2018/01/22

3つのシャシーを選べる悩ましのホットハッチに
フランスのホットハッチ本舗が、2017年下半期からルーテシアR.S.をマイチェンし、シャシーカップを復活させる。
当初は標準グレードのスポールと強化版カップの2種類だったが、後に過激なトロフィーが加わり真ん中のカップはカタログ落ち。今やスポールは受注生産とはいえ、3つもの異なるシャシーを顧客に選ばせるラインナップとなった。
シャシーカップで狭い峠道を攻め出すと、トロフィーと違うキャラに気づかされる。つい我を忘れて突っ込みがちにさせる後者の限界の高さ・タフさは鳴りを潜め、シャシーカップではスキール音が早々と上がる。
同じ18インチでもダンロップのスポーツマックスを履いたカップは、公道の速度域でより分かりやすく楽しめる仕様。
パワーもトルクも+α、ステアリング・レシオもやや速くて、車高を落として乗り心地よりコーナリング姿勢の安定を目指したトロフィーは、限りなくサーキット走行会仕様なのだ。
しかしマージンをもって楽しむにはカップの方が適しているだろうし、サーキットではタイヤを履き替えればいい話だ。
キレ味やパンチ力でトロフィーに半歩ほど譲るところはあっても、より柔らかめ志向の乗り心地や快適性という、あちらにないものはある。
ピーキーに過激化するだけがホットハッチに非ず。日常的に楽しめて、エントリーユーザーを受け入れてナンボ。そんなルノー・スポールの哲学がブレないからこその、3シャシー展開だ。
どれを選ぶか、数寄者は大いに悩みたい。



【SPECIFICATIONS】
■グレード: TROPHY ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1618cc
■最高出力:162(220)/6050[kw(ps)/rpm]
■最大トルク:260(26.5)/2000[N・m(kgm)/rpm]
■駆動方式:FF ■トランスミッション:6DCT
■全長x全幅x全高:4105x1750x1435(mm) ■ホイールベース:2600mm
■車両価格:329万円
■グレード: CHASSIS CUP ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1618cc
■最高出力:147(200)/6050[kw(ps)/rpm]
■最大トルク:240(24.5)/1750[N・m(kgm)/rpm]
■駆動方式:FF ■トランスミッション:6DCT
■全長x全幅x全高:4105x1750x1435(mm) ■ホイールベース:2600mm
■車両価格:309万円
■グレード: CHASSIS SPORT ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1618cc
■最高出力:147(200)/6050[kw(ps)/rpm]
■最大トルク:240(24.5)/1750[N・m(kgm)/rpm]
■駆動方式:FF ■トランスミッション:6DCT
■全長x全幅x全高:4105x1750x1435(mm) ■ホイールベース:2600mm
■車両価格:284万円
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