シトロエン C5ツアラー【追加グレード】
カテゴリー: シトロエンの試乗レポート
2010/10/25
絶品の小排気量ターボユニットを得た“生活の友”
↑セダン比で全長は50mm長く、全高は20mm高い。車重は+60kg。タイヤサイズは245/45R18(左)セダン同様に高級感あるインパネ回り(右)
「目がさめるような乗り心地」。シトロエン独自の油圧式サスペンションシステムについて、そう書いたのは、英国人のデザイン評論家、スティーブン・ベイリーだった。目がさめる、とは、今回新しいエンジンを得たシトロエンC5ツアラーについても、言えることだ。その新しいエンジンとは、シトロエンの親会社であるプジョーがBMWと共同開発した1.6Lの4気筒。C5ツアラーに、従来の2Lユニットの代わりに搭載されるこのエンジンは、ターボチャージャーを搭載して最高出力156psを発生。
低回転域からたっぷりしたトルクと、スムーズに上の回転域まで回りパワー感もしっかりある。1680kgの車重をもつC5ツアラーで目がさめる、とは、今回新しいエンジンを得たシトロエンC5ツアラーについても言えることだ。
その新しいエンジンとは、シトロエンの親会社であるプジョーがBMWと共同開発した1.6Lの4気筒。C5ツアラーに、従来の2Lユニットの代わりに搭載されるこのエンジンは、ターボチャージャーを搭載して最高出力156psを発生する。低回転域からたっぷりしたトルクと、スムーズに上の回転域まで回りパワー感もしっかりある。1680kgの車重をもつC5ツアラーでもまったく不満はない。
もう一つ、1.6Lエンジンを搭載した利点は、鼻先が軽くなったこと。結果、カーブを曲がっていくときに、ノーズの入り方が軽快で、じつに気持ちがよい。すっと車体が向きを変え、ゆたかなトルクが力強く車を引っ張る。
↑1.6Lターボは156ps。143psの2Lモデルをはるかに上回る(左) 4段階、最大12cmも車高が上下するハイトコントロールスイッチは全グレードに標準装備。荷室は通常505L、最大拡大時は1490Lを誇る(右)
走りも楽しめる!スポーティステーションワゴン
セダンを含めてC5には、シトロエン特許の技術である、ハイドラクティブIIIプラスが採用されている。金属バネとガスダンパーでなく、油圧とガスを使い、油圧をコンピュータで制御することで、ロールや車高をコントロールするサスペンションシステムだ。ハンドルを切っても、通常の車のように車体がロールしない独自の感覚が特徴的だ。これはハマる。ハンドルを握って乗り出し、最初のカーブを曲がったときに、「目がさめる」どころか、目を大きくみはるほど、スポーティな喜びをもたらしてくれる。
ツアラーとはステーションワゴンだ。シトロエンは1940年代から、この車型をラインナップに加えてきた。それだけに、開口部は大きく、荷物もたっぷり積めるなど、実用性も十分に考えられている。かつ、ハイドラクティブIIIプラスは、積載重量にかかわらず常に車高を一定に保つ。
冒頭のベイリーはシトロエンが好きなようだが、たしかに英国ではシトロエンのステーションワゴンの人気が高い。油圧サスペンションシステムはマニアックなメカニズムでなく、物を運ぶ、家族を乗せるなど、生活の中で便利な機構だからだ。
この良さを知らないともったいない。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | エクスクルーシブ | |
全長×全幅×全高(mm) | 4845×1860×1490 | |
車両重量(kg) | 1680 | |
エンジン種類 | 直列4気筒DOHC+ターボ | |
総排気量(cc) | 1598 | |
最高出力[ps/rpm] | 156ps/6000rpm | |
最大トルク[kg-m/rpm] | 24.5kg-m/1400~3500rpm | 車両本体価格 | 479万円 |
シトロエン C5ツアラー【追加グレード】/試乗レポート
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