まるでハイドロのような穏やかな乗り心地のシトロエン C3
カテゴリー: シトロエンの試乗レポート
2017/11/02
▲シトロエンの基幹モデルとなるコンパクトハッチがフルモデルチェンジ。軽い接触からボディを守るエアバンプなどを備える。クロスオーバー風のユニークなスタイルへと変身を果たしたサイズ感とハイドロ感でやはりBXを思い出す
相変わらずPSAのPF1プラットフォーム、つまり新しいC3は先代C3や207以来の車台を引き継いだ。走る・止まる・曲がるに関して、さすがに古いかと思っていた。車内に座って周囲を見渡すと、太い左右Bピラーと、その間を繋ぐように天井に浮き出たモリッとした補強トラスが目につく。主査は前席シート下に補強を入れたといっていたが、実車を1200km以上走らせて、なるほど「リノベ物件」とか「体幹の強さ」といった言葉がアタマをよぎった。
C4カクタス譲りの内装は、ヘリンボーン柄とベージュのTEPレザーのコンビというトリム。普及コンパクトにありがちな化繊尽くしの安っぽさを感じさせない。少しSUV風の、視線が高くてポップな外観といい、現行パンダが出たときも、その気分アゲアゲ感に驚いたが、C3はさらに上を行く。悪いけどこれは、経済性を気にしすぎた日本車や、上級クラスの上質感を切り売りするこのクラスのドイツ車には、ちょっと真似できない何かだ。
しかも金属バネだが、アシの動きはもはやハイドロの完全コピーレベル。あのトロリとした穏やかな沈み込みに、揺らぎを伴う収束感。1トンちょいのボディでこれをやられると、BXを思い出さないわけにいかない。しかも静粛性ははるかに高い。
加えてドライブレコーダーには「コネクテッドカム」という前方の風景を撮ってWi-Fi経由でスマホに転送、そのままSNSにアップできる機能も。旅したくなるBセグ・コンパクトというか、そういう詩的アスペクトを感じられるフランス車だ。
▲アクティブセーフティブレーキを標準化。ブラインドスポットモニターや、速度標識を読み取りクルーズコントロールなどと連動させるスピードリミットインフォメーションも備えている
▲7インチのタッチスクリーンを備えた水平基調のインテリア。シトロエンの代名詞だった快適性を現代風にアップデートしたという
▲座り心地だけでなく路面からの衝撃を吸収してくれ、伝統とも言えるソフトなシートを装着。現代的スタイルとリラックスした座り心地を実現させた。ラゲージ容量は300Lとなる【SPECIFICATIONS】
■グレード:SHINE ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直3DOHCターボ ■総排気量:1199cc
■最高出力:110/5500[ps/rpm]
■最大トルク:205/1500[N・m/rpm]
■駆動方式:FF ■トランスミッション:6AT
■全長x全幅x全高:3995x1750x1495(mm) ■ホイールベース:2535mm
■車両価格:239万円
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