シトロエン グランドC4ピカソが本国同様のディーゼル・ラインナップを日本で本格展開(海外試乗)
カテゴリー: シトロエンの試乗レポート
2016/09/21

海洋哺乳類並みに人懐っこいディーゼル・シトロエン
プジョー 508GTに続いて今夏よりPSAプジョー・シトロエン(そしてDS )が、ついに本国同様のディーゼル・ラインナップを日本で本格展開する。C4ハッチバックと並んでシトロエンの先陣は、グランドC4ピカソだ。「Blue HDi 150」というユーロ6対応の直噴ディーゼルターボは1997ccの150ps・370Nm仕様。508GTの180ps・400Nm 仕様のデチューン版というより、燃費狙いバージョンと考えた方がいい。組み合わされるのは、近頃PSAの主力トランスミッションとなったアイシンAW製の6速ATだ。
今回の試乗は7名フル乗車で長旅する状況ではなかったが、広々とした室内空間が粛々と高速道路の上を滑っていくようなグライド感は、ビッグ・シトロエンならではのものだ。低回転時は確かにディーゼル独特のエグゾースト音がややうるさいが、幸いアイドリングストップ機能が付いている。最新鋭プラットフォームEMP2ゆえ、エンジン・マウントからくる揺れは508より少なく、コーナーやランナバウトの切り返しで、ノーズの動きはガソリン仕様ほど軽快ではないが、好ましい落ち着きがある。しかも街も高速道路も含めた燃費は、リッターあたり約18㎞を記録した。
たゆたうような快適さと、磐石の安定感。家族向けのロングツアラーとして最強の部類に入るだけでなく、ビジネス・エクスプレスとしても申し分ない。日本には年内、10月のパリサロンでフェイスリフトされたマイチェン版が導入される見込みだ。



【SPECIFICATIONS】
■グレード:Blue HD i150 ■乗車定員:7名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1997cc
■最高出力:150/4000[ps/rpm]
■最大トルク:370/2000[n・m/rpm]
■駆動方式:FF ■トランスミッション:6AT
■全長x全幅x全高:4602x1826x1638(mm) ■ホイールベース:2785mm
あわせて読みたい
【試乗】新型 アストンマーティン ヴァンキッシュ|V12を積んだ新たなFRフラッグシップは、リアルスポーツからGTまで劇的に変化する乗り味を得た!
6月は北イタリアでスポーツカー三昧! “モーターヴァレー”のスーパーカーブランドが一堂に会する一大イベントとミュージアムへの誘い【スーパーカーにまつわる不思議を考える】
“SUV疲れ”した人に贈る「代わりに、実用性も備えるスタイリッシュフォルムが新鮮なコレ、どうですか?」5選
~その使命は感情を揺さぶる存在であり続けること~ スーパーカー論【カーセンサーEDGE 2025年7月号】
【試乗】新型 テスラ モデルY|もはや走りにも文句はなくなり全方位進化でBEV最強の1台へ!
先代ヴェルファイアなら150万円後半で買える!? トヨタ人気ミニバン、新型との違いや中古車価格、オススメな選び方を解説!
【試乗】新型 アウディ A5|堂々たるサイズの新ネーミング基幹車種、ベーシックモデルも必要十分に実用的!
【試乗】新型 ヒョンデ インスター|軽自動車の十八番を奪うBEV! 愛らしいスタイルでも快適性はクラス以上!
三菱 デリカD:5の新車価格がアップ……。だったら中古車も見てみませんか? 価格や流通台数、オススメを解説
その存在意義を考えさせられた、古都を舞台としたコンクールデレガンス