【どんなクルマと、どんな時間を。】日産 ラシーン(初代)× 真面目な見習い醸造家
2017/10/11
車は単なる移動の道具ではなく、大切な人たちとの時間や自分の可能性を広げ、人生をより豊かにしてくれるもの。車の数だけ、車を囲むオーナーのドラマも存在する。この連載では、そんなオーナーたちが過ごす愛車との時間をご紹介。あなたは『どんなクルマと、どんな時間を。』?
▲仕事の汗を拭う川野さん。空の青と山の緑、そしてラシーンの水色がさわやかだヘタりを含めて「キャラクター」
青い空に向かって切り立つ緑の山肌。一面を覆うのは、収穫を待つブドウの木々だ。その間を縫うように、水色の車が1台、駆けていく。この地で働く川野寛さんの愛車 ラシーンだ。
ここは、栃木県足利市にある「ココ・ファーム・ワイナリー」。指定障害者支援施設「こころみ学園」の園生とともに100%日本のブドウから自家製ワインを醸造し、販売している。
川野さんが醸造家を志しここへきたのは、ほんの1年前のことだ。それまでは編集業をしていた。しかし昨年、「自分が本当にやりたいことは何か」をじっくり考え直し、出た答えが「ワイン造り」だった。今はここで、ブドウ栽培とワインの醸造を学んでいる。
▲ブドウ畑の小道を走るラシーン。何だか日本だとは思えない
愛車のラシーンは、人から譲り受けたものだ。ボディはところどころへこんだり錆びたりしているし、最近のSUVに比べれば、安全装備やら走破性能は劣っているし、正直「快適」とは言い難い。でも、そんなところも含めて「キャラクター」のように思え、年々愛着が増しているのだという。
劣っているところも憎めない。自分も同じペースで寄り添いたくなる。そんな気持ちは、一緒に乗る奥様も同じだそうで、ヘタったシートを撫でながら「動かなくなるまで、大事に乗ろうね」と話したそうだ。
今はこの地で、一人前の醸造家を目指し日々汗を流す川野さん。いつか、自分のブドウ畑とワイン蔵を持てるようになるその日まで、ラシーンもがんばってほしい。
▲真っ黒に日焼けした肌に果汁が染み込んだ指先。「まだまだ見習いなので……」と遠慮がちに笑っていたが、出で立ちはすっかり職人のようだった
~どんなクルマと?~
■日産 ラシーン(初代)
ユニークな見た目とは裏腹に、全モデル4WDで走破性も高く、また荷物を積んでも大人5人がしっかり乗れるなど、実用性は高い。1993年の東京モータショーに参考出品されたものが大変好評だったために、市販化されたという経緯がある。
▲日産 サニーをベースにRV風のワゴンタイプのボディを載せている
~どんな時間を?~
■「行き先のことを考える時間」
▲愛車との時間は……【取材協力】
- ココ・ファーム・ワイナリー
- 栃木県足利市田島町611 Tel:0284-42-1194
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
X3が3代目なら200万円代前半で狙える? BMWの人気プレミアムSUV、中古車相場やオススメの狙い方を解説
「アイサイトみっけ!」3人のママの子育てを応援するのはタフで安全な“ブルーのフォレスター”
新型T-Rocが海外で発表されたけど初代なら100万円台で買える? 日本にぴったりのコンパクトSUV、中古車相場やオススメの狙い方を解説!
寡黙な父が初めての車に勧めてくれたフェアレディZ。今ではすっかり一人前の“車好き”に!
コペンに乗る父よりカスタムにハマった娘が選んだのは走り仕様のトヨタ 86
新型デリカミニが発表されたけど初代の中古車価格は? 三菱の遊べる軽SUV、オススメの狙い方を解説
【悲報】日産 GT-R(R35型)が生産終了……今こそ中古車状況をチェック&賢い狙い方を考察!
BMWのMとは違う“絶妙”な味を堪能できるオススメの「BMWアルピナ」モデル5選【2025年最新版】
えっ、現行型ジムニーが100万円台前半から買える? 流通台数も4000台を突破した中古車状況、オススメの選び方を解説!
【試乗】新型 ランボルギーニ ウルスSE|普段使いはほぼモーター! スーパーカーの速さを備える800psのスーパーSUVはハンドリングも燃費も上々









