ダイハツ ブーンルミナス VS ホンダ フリード PART.2 走行編
2009/08/19
ダイハツ ブーンルミナス 走行
主要諸元のグレード:CXエアロ | |||||
---|---|---|---|---|---|
サイズ [mm] |
ミッション | エンジン種類 | 最高出力 [ps] |
最大トルク [kg-m] |
10・15モード燃費 (km/L) |
4195×1695×1620 | 4AT | 直4DOHC | 109 | 14.4 | 15.6 |
日常域での使い勝手の良さが魅力
ルミナスの走りは、実にイメージどおり…だった。どういうものかというと、とにかくトガったところがなく、ゆったり、フンワカとした走りの味に仕上げられている。
とくに低速域では、硬さ、不快な突き上げといったことを意識しない。これなら日常の買い物や、ときにはご近所サン同士相乗りで、“下道”で足を延ばしコストコへ…といった用途の範囲なら、まったく問題なしだろう。
対して高速走行の領域では、路面のウネリがあると、ボディがやや煽られる。前段で、下道、日常といったキーワードを盛り込んだのもそのため。街中主体であれば、ゆったりとした乗り味は「まずまず」と好意的に解釈できるも、高速走行での印象は、もっと安定感があってもよい…になる。
109ps/14.4kg-mを発揮する1.5Lエンジンは、意外にも活発。4速ATとの組み合わせで、やや性急な加速時もストレスはないし、エンジンノイズも気にならないレベル。少なくとも多人数でのドライブであっても、非力な車には思わないだろう。
ただしルミナスの主用途を考えると、シーケンシャルシフト(+/-)やタコメーターは果たして、必要に迫られるかどうか? “夜景”“人物”など簡単モードがあるデジカメのように、気軽に快適にちゃんと走らせられればOK!…この車の価値観はそんなところにあるのだと思う。むしろ今どきなら、わかりやすい燃費計が備わっていたりすれば、それはそれで注目されるのでは?
ホンダ フリード 走行
主要諸元のグレード:Gエアロ・ジャストセレクション | |||||
---|---|---|---|---|---|
サイズ [mm] |
ミッション | エンジン種類 | 最高出力 [ps] |
最大トルク [kg-m] |
10・15モード燃費 (km/L) |
4215×1695×1715 | CVT | 直4SOHC | 118 | 14.7 | 16.4 |
したたかさと良好な乗り心地を両立
フリードは2009年8月現在、登場後、1年を過ぎたところ。とはいえ今、改めて乗ってみても、コンパクトなボディサイズらしからぬ洗練された乗り味を保っていることが再確認できた。
とくにいいのは、乗り心地がなめらかな点。185/65R15-88Sサイズの装着タイヤ(試乗車のメイクはヨコハマS76A)とサスペンションのセッティングのバランスが良く、フラットな乗り味と、しなやかなストローク感がサラッと実現されている。なのでドライバーも同乗者も快適。先頃マイナーチェンジされたストリームもそうだが、ここ最近のホンダのミニバンは、走りのしたたかさと心地いい乗り心地との両立が図られるようになった。乗用車としてそれは歓迎したい。
ステアリングの操舵フィールも実になめらかで、まるで高級サルーンのような上質感が味わえる。エンジン性能も十分。CVTとの組み合わせだが、走行中の制御も自然で、ストレスなく思いのままに走れる。唯一、停止中にアイドルアップが働くと振動が伝わるようになるが、走行中は振動も低く、エンジンの存在感を忘れるほどといっても大袈裟ではない。
低床・低重心はホンダのミニバンに共通の売りだが、このフリードでも、そうした特徴は走らせれば実感できる。なめらかで安定した走りっぷりは、まるでセダンのようだ。
ルミナスの走りは、まさに普段着感覚。日常的な用途の範囲で十分な性能を発揮してくれる。ただし長距離をこなすようなドライブでは、物足りなさも。それを割り切りととらえるか、力不足と考えるかが判断の分かれめ。対してフリードは、ルミナスとはベース車のクラスに差があることもあり、全体に快適なドライバビリティが印象に残った。
ダイハツ ブーンルミナス | 3点 |
ホンダ フリード | 5点 |
次回はダイハツ ブーンルミナスとホンダ フリードの居住性と実用性&積載能力をチェックするぞ!
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