トヨタ エスティマ(現行型)≪モデル概要&購入アドバイス編≫
2009/12/02
ワンモーションフォルムのボディと
機能性を高めた内装をもつ先進ミニバン
モデル概要
3ナンバーサイズ国産ミニバンの先駆けとなったエスティマ。現行モデルで3世代目となるが、バリエーションの豊富なミニバンカテゴリーの中で、乗用車タイプとワンボックスタイプの中間的な車高とワンモーションフォルムのボディをもつという、同クラスでは唯一無二の存在だ。プラットフォームは箱形ミニバンと共通なので、フロア高や乗降性も同等。乗用車タイプより開放感があり、全般的な使い勝手は両者の中間的な印象だ。
3.5L V6と2.4L直4のガソリンエンジンのほかに、現行モデルではミニバン唯一となるハイブリッド仕様もラインナップ。こちらは後輪をモーターで駆動する、電動4WDを採用する。
メカニズム
V6エンジンやハイブリッド機構を一新
ハイオク仕様となる3.5LのV6エンジンは、ミニバン用としては初の280ps(206kW)をマークした怪力の持ち主。販売の中心は2.4Lの直4で、こちらはレギュラーガソリン仕様だ。トランスミッションはV6が6AT、直4がベルト式CVTとの組み合わせ。駆動方式はFFのほか、全車にオンデマンド方式の電子制御4WDが用意される。ハイブリッドシステムには、プリウスと同じTHS IIを採用。遊星歯車式の動力分割機構によって、エンジン走行とモーター走行の分担率を自在に変えられるのが特徴だ。通常モデルより効率を高めた2.4Lガソリンエンジンが組み合わされ、10・15モード燃費は20km/Lと軽自動車並み。内外装
クールな外観と多彩なシートアレンジ
砲弾型ボディに開口部を薄くしたフロントグリル、そして無機的なデザインとメタリックなイメージカラーが、近未来的な硬質感を醸し出す。ピラー類はすべてブラックアウトされるほか、Dピラーはガラスで隠したヒドゥンタイプを採用。ボディ全周にガラスエリアを巡らせ、クールなイメージを作っている。後席ドアは両側スライド式で、Gなどの上級グレードは両側が、それ以外は左側が電動スライド式だ。シートは2列目が独立&ロングスライド式の7人乗りと、ベンチ式の8人乗りを用意。7人乗りの2列目はリムジンのように広い。3列目は床下に格納でき、上級グレードには電動格納式を採用する。ドライブフィール
加速やバランス性は、まさに三者三様
3.5L車は“トルクのかたまり”。基本的には扱いやすいものの、不用意に踏み込めば強烈な加速に驚くはずだ。峠の上りでもスポーティカー並みに走る。2.4Lエンジン車は低中速トルクがしっかり出ているだけでなく、レブリミットまでスムーズに回転。急な上り坂が続く峠道ではエンジンノイズが高まるものの、動力性能的に不足を覚えるシーンは皆無と言っていい。ノーズが軽い分、操舵感も軽快だ。ハイブリッドの発進フィールは、まるで電車のようにスムーズ。通常はモーターだけで発進するためだが、走り出してからのエンジン始動も滑らかで、いつかかったか、ほとんど気づかないレベルだ。購入アドバイス
狙い目グレード
2008年式以前は200万円以下の物件も!
2008年12月のマイナーチェンジ後モデルはまだ数が少ないため、探しやすさを考えると2008年式以前がおすすめだ。特に流通量が多いのは2.4アエラス。パワースライドドアは助手席側が標準だが、そもそもエスティマ自体の装備は充実しているので、大きな不満は感じないはずだ。どうしても両側をという場合は、Gエディションに絞って探すのもいいだろう。ハイブリッド仕様はあまり流通していないが、狙うなら2007年式以前が比較的探しやすい。購入時チェックポイント
動かせるものはすべて動かして確認を
ファミリーユースが多いミニバンは、室内のチェックがカギ。子供やペットを乗せていた場合は、シートやフロア、ラゲージに汚れや傷みがあることも多い。車内は隅々まで確認しておこう。また、パワースライドドアやシートは実際に動かすことをおすすめしたい。2005年12月から2006年10月に生産された4WD車の一部は改善対策の対象。ABSの制御プログラムが不適切な場合があるため、対象車両は対策が行われているかを整備手帳で確認しよう。日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
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