プジョーのフラッグシップワゴンがオプション満載のN-BOX新車とほぼ同値とは……【EDGE セカンドライン】
カテゴリー: クルマ
タグ: プジョー / 508SW / EDGEが効いている / EDGE セカンドライン / MJブロンディー
2019/01/16
▲2011年4月に登場した日本におけるプジョーのフラッグシップワゴン。2015年1月にフロントまわりのデザインを一新し、バックカメラやカーナビ、Bluetooth通信などの操作を統合した7インチのタッチスクリーンも採用。2016年7月にはPSAグループの最新ディーゼルターボエンジンを搭載する「GT BlueHDi」が登場。トランスミッションにはアイシンAW製の6速ATが組み合わされた「デカいラテン車の下落率」に私は萌え、愛を感じるのだ
われわれ中古車好きは、常に激安車を愛する。
われわれの人生は、激安車を探す果てしない旅である。
もちろん、ネット情報が光より速く世界中を駆け巡る現代において(※注:光より速いものはこの世に存在しません)、いわゆる"掘り出し物"にはなかなかお目にかかれない。
しかし"相場そのものが激安なモデル"は存在する。
その代表例が、プジョー 508だ。
デカい車、特にデカいセダンやステーションワゴンはおしなべて価格下落率がデカいが、ラテン車のそれはとりわけデカい。
「俺様はベンツやビーエムみたいな、どこにでもある車には乗らないぜ!」と意気込んで、ラテン系ビッグセダンやワゴンを買ったはいいが、売るときには「ベンツにしときゃよかった~」ということになる。
あ、べンツもデカいのは値落ちデカいが、ラテン車はそれ以上にデカいので。
私もシトロエン C5では泣いた。
買い取る側の立場で見れば、Eクラスワゴンならいつかは売れるだろうけど、プジョー 508SWなんて永遠に売れないかもしれない。
相場が激安になるのは当然か。そこにわれわれは萌える。
愛を感じる。
今回の個体は、プジョー 508SW GT BlueHDi、2017年登録の走行1.0万km。
つまり俗にいう未登録車にすら近い個体だが、それが車両本体276.9万円ときたもんだ。
新車価格は464万円だから、なんと200万円近い下落である。
先日ホンダディーラーにN-BOXを見に行き、試乗車(オプション満載)の車両価格が約250万円で腰が抜けた私にすれば、このおフランス製のビッグでエレガントなワゴンの、極上な状態の個体が、N-BOXに毛の生えた程度の代価で手に入るという事実に、愛を感じないはずはない。
▲N-BOXに毛の生えた価格とは思えない、このエレガントなインテリア。かつてフランス車のダッシュボードといえば驚くほどチープなのが当たり前だったが、ドイツ車コンプレックスにより改善された
▲トランスミッションは先進的な6速AT。今どき6速くらいで先進的と呼ぶなかれと言われるかもしれないが、8速も9速もあっても何がなんだかわからないので、6速以上はすべて先進的ということに衆議一決したい
▲さすがプジョーのフラッグシップマシン。N-BOXのシートとは比べようもないゴージャス感&快適性である。シートアレンジとかはできないが、なにしろおフランス車のシートですから、トレビアンですぜ
▲後席もこのゴージャスさ。もちろんN-BOXみたいにシートを跳ね上げて背の高い鉢植えとか積み込むのはムリだが、そんなもんそうそう積むか? 積まんだろうめったに。だからゴージャスなリアシートの勝ち
▲ボディサイズを考えると、あんまり広大とは言えないラゲージではあるが、N-BOXだってラゲージは広くない! いやとっても狭い! だからリアシートの足元に荷物を置くことになる。508SWの勝ちである
▲エンジンは2Lのディーゼルターボ。燃費の良さは皆さまご存じのとおりで、軽油の単価の安さを考えると、N-BOXとガチで勝負すら可能なレベルである。ロングドライブなら勝てるかもしれぬ。うむう【関連リンク】
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
“日本の誇り” 日産 R35 GT-Rは果たしてスーパーカーなのか?【スーパーカーにまつわる不思議を考える】
’07 フェラーリ F430|空力とヘリテージが息づくV8ミッドシップ【名車への道】
’73 シトロエン DS|独自のデザインと乗り心地、そのすべてに“哲学”がある【名車への道】
フェラーリの維持費ってどれくらいかかるの? そんなリアルな疑問、専門店に聞いてきた!
~300万では選べない、1000万では高すぎる~ 600万円で探せる一度は乗っておくべきクルマ【カーセンサーEDGE 2025年11月号】
マセラティ MC12ストラダーレ最高額落札の盛り上がりの陰で、マクラーレンの“最終車両”コレクションがひっそりと販売されていた!?
エントリーモデルとして成功を収めたフェラーリの“V8フロントエンジン”の系譜とは【スーパーカーにまつわる不思議を考える】
BMWのMとは違う“絶妙”な味を堪能できるオススメの「BMWアルピナ」モデル5選【2025年最新版】
新型カングーの新車価格400万円超えに絶望したあなたに贈る「半額で買えるコレ、代わりにどうですか?」5選
~価格だけでは語れない、フェラーリの本質~ フェラーリは本当に高いのか?【カーセンサーEDGE 2025年10月号】









