これぞBMWの最高峰! M760Liは異次元の車だ
カテゴリー: BMWの試乗レポート
タグ: BMW / 7シリーズ / EDGEが効いている / 松本英雄
2018/02/01

サルーンで最もエキサイティングな至高の1台
昨今のBMWは、本当の意味での最高峰以外は12気筒を採用しない。サルーンのフラッグシップで最高のパフォーマンスを味わえるオンリーワンのモデルがBMW M760Liだ。
インテリアは吟味されたマテリアルで構成されている。反射を最小限に抑えたスポーツ仕様だ。ヘッドレストを含めたシートの出来映えは、身体を優しく確実にホールドする安心感と一体感をもたらす。
長いボディは優雅さを知らしめ、ブラックアウトされたモールディングは精悍さを表す。12気筒ツインターボはxDriveを介して確実に四輪に伝えられる。私は詳細の仕様を知らぬまま試乗した。
アクセルペダルに足を載せれば、荒々しい部分もなく静寂の中で小気味良くステップアップして速度を上げる。この静けさが底知れないパワーの序章にすぎないことをこの後に知ることになった。
サスペンションも路面と対話しているようで、不安の要因が皆無だ。大きなボディであるが、軽快感は軽量化した5シリーズという印象である。
ノーズの重みは全く感じない。速度領域を広げるためにアクセルを踏み込む。一気にエンジン内の圧力が上昇してハーモニックであるが乾いた音を奏でる。最高のサウンドだ。
これがこの巨体なのかとわからなくなるほど軽やかだ。路面に吸いつくように走り出す。ダイレクトとコンフォートを取り混ぜた異次元の心地だ。
これほどまでにハイパフォーマンスとスタビリティを両立した大人のサルーンは経験したことがない。ステアリングを握って幸せを感じるモデルであることは間違いないのだ。



【SPECIFICATIONS】
■グレード: M760Li xDrive ■乗車定員:5名
■エンジン種類:V12DOHCターボ ■総排気量:6591cc
■最高出力:610(448)/5500[ps(kw)/rpm]
■最大トルク:800(81.6)/1550-5000[N・m(kgm)/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:8AT
■全長x全幅x全高:5250x1900x1485(mm) ■ホイールベース:3210mm
■車両価格:2520万円
あわせて読みたい
先代BMW 1シリーズが120万円から狙えるが買っても大丈夫? 買うならどんな物件がオススメ?
BMWのMとは違う“絶妙”な味を堪能できるオススメの「BMWアルピナ」モデル5選【2025年最新版】
Aクラスセダンの販売終了アナウンスに絶望したあなたに贈る「代わりにこのイケてるセダン、どうですか」5選
~価格だけでは語れない、フェラーリの本質~ フェラーリは本当に高いのか?【カーセンサーEDGE 2025年10月号】
新型X3が半年間で100万以円上もダウン! BMWの人気プレミアムSUV の中古車状況、オススメの狙い方を解説
【試乗】新型 ランボルギーニ ウルスSE|普段使いはほぼモーター! スーパーカーの速さを備える800psのスーパーSUVはハンドリングも燃費も上々
【試乗】新型 ボルボ XC60|軽快感はそのままにさらに静かに進化。ベストセラーミッドサイズSUVがマイナーチェンジ
6代目 BMW 7シリーズ が200万円台から買えるけど大丈夫か? ラグジュアリーセダンの買い方を解説!
【試乗】新型 ルノー キャプチャー|オススメは驚くほどきめ細やかな制御をするフルハイブリッドのE-TECH
幻に終わったマセラティのハイエンドスーパーカー「チュバスコ」をめぐる悲願と現実【スーパーカーにまつわる不思議を考える】