ライバルはレンジローバー?マラネロ謹製のSUV フェラーリ GTC4ルッソ(海外試乗)
カテゴリー: フェラーリの試乗レポート
タグ: フェラーリ / ハッチバック / 4WD / GTC4ルッソ / EDGEが効いている
2016/11/10

背の高いSUVをきっぱり諦める決心がついた!
今現在、世界一のGTだ。スポーツカーとしての性能はもちろん大幅に向上(=スポーツ)していて、FFゆずりの実用性の高さ(=ユーティリティ)を引き継ぎ、さらに丸く上質になった日常性(=ビークル)を加えて、これぞまさにマラネロ謹製のSUV!開発者が「ライバルはレンジローバー」と言っていたけれど、レンジローバーに乗ってみたいという気持ちに、すっぱり諦めがつきました。ありがとう。
何が良いって、フェラーリなのにゆっくり走っていて気持ちのいいこと。乗り心地の良さと、見えている景色の素晴らしさ(=室内の上質さ)が、そう思わせるのだと思う。そして、音も力も、ぐっと抑え気味の演出になった、けれども、ずっとパワフルな12気筒NA(自然吸気)エンジンに、組み合わされたミッションのマナーも大変よく、微速域だって、乗っていて心地いい。こんなフェラーリ、初めて。ちょっととがったベントレーという感じ。
もちろん、飛ばしたければどうぞ!とばかり、ドライバーさえその気になれば、大柄なボディサイズをまるで感じさせない機敏な走りに、思わず、オレってこんなに運転、上手かったんだっけ?と脳みそにハテナがいっぱい浮かんでしまった。
12気筒の大排気量自然吸気エンジンだって、もうそろそろピュアに味わえる最後の世代かも。そりゃ、中古に戻りゃいつだって楽しめるけれど、歴史的な最後と思えば、それもまた一興というもので。



【SPECIFICATIONS】
■グレード:GTC4Lusso ■乗車定員:4名
■エンジン種類:V12DOHC ■総排気量:6262cc
■最高出力:690/8000[ps/rpm]
■最大トルク:697/5750[n・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:7DCT
■全長x全幅x全高:4922x1980x1383(mm) ■車両重量:1920kg
■車両価格:3470万円
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