マツダ MPV(現行型)≪モデル概要&購入アドバイス編≫
2010/01/08
走行性能と快適性を高いレベルで両立!
乗員すべてが満足できる3列シートミニバン
モデル概要
3代目となったMPVの開発コンセプトは、「スポーツカーの発想で、ミニバンを変える」。室内高の高さや乗り心地の良さが重要な商品性となるミニバンの場合、運転する楽しさは後回しにされがちだが、そこに真っ向から反旗を翻した。全高1685mmはトヨタ エスティマより60mm低く、全幅1850mmはアルファードを10mm超える国内最大のワイドボディ。これだけでも走りのポテンシャルの高さがわかる。
それでいて室内は非常に広く、頭上空間以外の居住性は全席、ボックス系ミニバンと遜色ないものだ。
ローハイト系のスポーティな走りと、ボックス系の居住性を兼ね備えた唯一無二の存在が、MPVである。
メカニズム
トルクフルなDISIターボエンジンも用意
エンジンのラインナップも、MPVのユニークなところだ。23Cなどの量販グレードは2.3Lの直列4気筒だが、上級グレードの23Tには同排気量の直4エンジンを直噴化し、ターボで過給した“DISIターボ”が搭載されている。後者の最大トルクは350Nm(35.7kg-m)と、自然吸気(NA)ならば3.5Lクラスのエンジンに匹敵。しかも2500rpmという低回転で最大トルクを発生する。自動車税は2クラス下だから、維持費の面でも有利だ。2008年1月のマイナーチェンジにより、FFのNAエンジン車はトランスミッションを4ATから5ATへとアップグレード。4WDおよびターボは、当初から6ATを搭載する。
自慢の走りを支えるサスペンションは、前ストラット/後マルチリンク式を採用。
ドライブフィール
ミニバンの域を超えたスポーティな走り
手応えのある操舵力、微少操舵領域から正確に反応するステアリングフィールなど、走らせた時のテイストはまさしくスポーツカーに通じるもの。乗り心地は硬質ながらしなやかで、2008年1月のマイナーチェンジを受けていっそう洗練度を高めている。エンジンの排気量は、ライバル他車の2.4Lに比べるとわずかに小さい。ただし、ボックス系ミニバンより車重が軽い点や、低中速トルクがしっかり出ている点などから、NA車も常用域で不足を感じることはまずないだろう。
ターボ仕様は比較的滑らかなトルク特性をもつが、 ブーストの立ち上がりとともにモリモリ湧いてくるトルク感は、ターボならでは。ミニバンではMPVでしか味わえない希少なものだ。
内外装
スポーティさと使い勝手の良さを融合
ボンネットを持ち上げ、フロントフェンダーを強調したデザインは、内に秘めた「走り」を予感させる。クロームメッキをあしらった現在のフロントマスクは、2008年にマイナーチェンジされたものだ。両側スライドドアに全席フラットフロアを採用するが、ボックス系に比べてフロアの高さが少し下がり、シート高が大幅に低いので乗降性は良好。スライドドアの開口幅が大きいのもうれしいポイントだ。“ドライバーズ・ミニバン”を標榜しながら、2列目の居住性も抜群。2座独立シートを左右にもスライドでき、中央に寄せれば3人掛けベンチシートとしても使える。
3列目は大人でも実用にかなうスペースを提供。シートの格納は、背もたれを前に倒すだけと簡単だ。
購入アドバイス
狙い目グレード
マイナーチェンジ以降の装備は魅力だが…
両側電動スライドドアや、室内の空気を清浄化するナノイーイオン搭載エアコン…。2008年1月のマイナーチェンジ後モデルは走りだけでなく、より充実した装備も魅力だ。ただし流通量が全体の3割程度と少なく、見つけ出すのは難しい。予算が少ない場合は特に、物件数が豊富で130万円から流通している2007年式以前で探してみよう。グレードは、マイナーチェンジ前なら23Cスポーティパッケージ、後なら23Sが流通量が豊富で探しやすい。購入時チェックポイント
室内はすみずみまでしっかりチェック
家族を乗せることも多いミニバンは、室内のチェックがカギとなる。子供やペットがシートを汚していないか、頻繁な荷物の積み下ろしでラゲージがヘタっていないかなど、内装のチェックは怠りなく。リコール情報はいくつかあるが、特に対象台数が多いのはステアリングの油圧ホースとシフトケーブルの不具合。これは2005年12月から2008年3月に生産された車両の一部に見られるものだ。当てはまる場合は、対策が施されているか整備手帳で確認を。日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
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