BMW X5 (西川淳)【ニューモデル試乗】
カテゴリー: BMWの試乗レポート
タグ: SUV / クロスオーバーSUV / FR / 4WD
2014/01/30

絶賛するけど、ここまで完成度が高くなれば、大人のワガママを満たすクルマじゃないよね、もはや。大型SUVに乗ること自体をワガママであると言わない限りは。この手に乗りたいと思っている人、みんなにオススメ。なかでもSUVだって普通に走らせたい、と思う方に
背が高いだけの大型スポーツサルーン風味
キープコンセプトのお手本のようなフルモデルチェンジ
一見、何も変わっていないようにさえ見える新型X5。破天荒を目指すX6の存在があってこそのコンサバ路線、キープコンセプトのお手本のようなフルモデルチェンジである。
とはいえ、旧型オーナーには悔しいほどに、その違いが見えているに違いない。灯火類のデザインやピラー角度の違い、そして洗練度アップのパワートレインに充実の最新装備、といったところが旧型オーナーの悔し涙を誘っているはず。
実際、乗ってみれば、予想どおりの正常進化でありながら、それでも驚かされている自分がいた。
高いクオリティのゆえんは車体設計の妙に
なんという、フラットさ! X5といえば、乗用車ライクなドライブフィールを初めて実現したクロスオーバーSUVだったから、当然といえば当然だけど、もはやほとんどロールのない走りには、ただただ驚かされるばかり。前作でX5Mなんていう怪物に取り組んだ成果のフィードバックがあった、のかもしれない。
こうなると、ただ視線が高く、視界が素晴らしいというだけの、大型スポーツサルーンというべきライドフィールである。おまけに、走っている最中は劇的に静かで、ノリノリなトルクを感じる右足裏以外、ディーゼルターボを運転していることを忘れてしまうほど。
試乗車はMスポーツだったけれど、19インチも見事に履きこなしていた。タイヤ&ホイール~サス&シャシー~パワートレイン&ボディ~人&車体、という順に密着した一体感がある。それはもう、きっちきちのマトリョーシカみたいに。
その巨体と、ダイエットされたとはいえ2tを軽くオーバーする車重を、まるで感じさせない走りの高いクオリティのゆえんは、痛快無比なディーゼルパワーの恩恵もさることながら、BMWの得意とする車体設計の妙にもあるに違いないと、すっかり脱帽しながら考えた。
SPECIFICATIONS
グレード | xDrive35d M Sport | ||
駆動方式 | 4WD | ||
トランスミッション | 8AT | ||
全長×全幅×全高(mm) | 4910×1985×1760 | ||
ホイールベース(mm) | 2936 | ||
車両重量(kg) | 2210 | ||
乗車定員(人) | 5 | ||
エンジン種類 | 直6DOHCターボ | ||
総排気量(cc) | 2992 | ||
最高出力[ps/rpm] | 258/4000 | ||
最大トルク[N・m/rpm] | 560/1500-3000 | ||
車両本体価格(万円) | 880 |
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