BMW X6【海外試乗】(島下泰久)
カテゴリー: BMWの試乗レポート
2014/12/11

実用性も向上、キープコンセプトで期待どおり
先代のインパクトがそれだけ強烈だったということだろう。新しいX6、外観は徹底的なキープコンセプトで形づくられている。
ヘッドライトがキドニーグリルとつなげられ、フェンダーの力強さが強調されて、迫力をさらに増した造形とされてはいるが、先代譲りのプラットフォームを使うこともあり、知らない人はフルモデルチェンジとは気付かないかもしれない。

メカニズムも大きくは変わっておらず、試乗したX50iは、V型8気筒4.4Lツインターボエンジンが発生する先代の1割増、450psの出力をフルタイム4WDシステムのxDrive、そしてリアのトルクベクタリング機能を持ったダイナミックパフォーマンスコントロールを介して四輪に伝達する。リアをエアスプリング化したアダプティブサスペンションパッケージも付いていたから、まさにシャシーは電子仕掛け。
おかげでこの巨体にして、のけ反るほどの突進力と、お世辞抜きにスポーツカー顔負けのフットワークを見せるのだ。相変わらず大したものである。
それでいて、お馴染みドライビングパフォーマンスコントロールを「COMFORT」にしておけば、普段乗りは快適そのものだ。
こうなると選びたいのが“デザイン・ピュア・エクストラヴァガンス・インテリア”たる名前のつけられたバイカラーのナッパレザー内装。X6のような車を選ぶなら、外観だけでなく中身も遊び心を存分に発揮させるに限る。

期待どおりの出来映えだった新型X6。しかし欲を言うならば、想像を超える何かもアドオンされていたら、もっと良かった。
何しろこのニッチなモデルにも、ライバルとなりそうな存在が登場してきそうな気配が濃厚だからだ。

【SPECIFICATIONS】
■グレード:xDrive50i ■乗車定員:5名
■エンジン種類:V8DOHCターボ ■総排気量:4395cc
■最高出力:450/5500-6000[ps/rpm] ■最大トルク:650/2000-4500[N・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:8AT
■全長×全幅×全高:4909×1989×1702(mm) ■ホイールベース:2933mm
■車両重量:2170kg
■車両本体価格:1185万円(税込)
あわせて読みたい
巨匠 ジウジアーロがデザインした中古で買える輸入車を5モデル選んでみた
【試乗】新型 アストンマーティン ヴァンキッシュ|V12を積んだ新たなFRフラッグシップは、リアルスポーツからGTまで劇的に変化する乗り味を得た!
メルセデス・ベンツの電気自動車5選|中古車で超お得!新車価格の半額以下なEV物件もあるが、買いか?オススメな選び方を解説
“SUV疲れ”した人に贈る「代わりに、実用性も備えるスタイリッシュフォルムが新鮮なコレ、どうですか?」5選
【試乗】新型 テスラ モデルY|もはや走りにも文句はなくなり全方位進化でBEV最強の1台へ!
【試乗】新型 アウディ A5|堂々たるサイズの新ネーミング基幹車種、ベーシックモデルも必要十分に実用的!
三菱 デリカD:5の新車価格がアップ……。だったら中古車も見てみませんか? 価格や流通台数、オススメを解説
【試乗】新型 BMWアルピナ B4 GT|Dセグメントセダン最上! 良質なライドフィールを濃密に楽しめる“実用スーパーカー”
令和のデートカー5選|現在のオススメをZ世代が紹介!プレリュード復活予定の2025年に選ばれるのはどのモデル?
新型VW パサートのセダン廃止に絶望した人に贈る「代わりこのプレミアムセダン、どうですか?」5選