BMW X6は洗練された肉食系
カテゴリー: BMWの試乗レポート
2015/02/12

大きく重く大排気量でパワフル
SUVをクーペデザインに仕立てる、それまでなかった斬新な企画によって初代X6が誕生したのが2008年のこと。以来、世界累計で25万台以上を販売したという。
約6年を経て登場した2代目は、一見キープコンセプトに見えるがディティールは大きく異なる。
フロント回りは面構成が複雑に、ヘッドライトはサイドまで回り込んでいる。BMWモデルの特徴である「sikke(ジッケ)」と呼ばれるショルダーラインは、この新型ではリアフェンダーで新たな2本目のラインがテールランプまで流れている。
また、注目なのがこれまで設定のなかった「Mスポーツ」と「デザイン・ピュア・エクストラヴァガンス」というゴージャス仕様が新たに追加されたことだ。

ボディは先代よりもさらに大きくなった。全長は4925mmと5mに、全幅は1990mmと2mに迫る勢いながら、CD値は0.32というからまさにSUVというよりはクーペのそれだ。
試乗した50iは450psを発生する4.4L V8に定評のある8速ATを組み合わせ、先代比で出力は約10%、燃費は約20%向上している。

試乗コースはサーキットが用意されていた。それもBMWの自信の表れだろう。本当によく走る。標準のシャシーでも接地感たっぷり、ブレーキも音を上げず、何の不満もなくサーキット走行を楽しめる。
一般道でも静粛性高く、乗り心地は快適。安全装備も最新のドライビング・アシスト・プラスが全車標準装備になるなどすべてにアップデイトされている。
洗練されているけど肉食系。大きく重く大排気量でパワフルであることって魅力的なんだと、あらためて感じさせてくれるモデルだ。

【SPECIFICATIONS】
■グレード:50i■乗車定員:5名
■エンジン種類:V8DOHCターボ ■総排気量:4394cc
■最高出力:450/5500[ps/rpm] ■最大トルク:650/2000-4500[N・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:8AT
■全長×全幅×全高:4925×1990×1700(mm) ■ホイールベース:2935mm
■車両重量:2270kg
■車両本体価格:1185万円(税込)
あわせて読みたい
【悲報】日産 GT-R(R35型)が生産終了……今こそ中古車状況をチェック&賢い狙い方を考察!
BMWのMとは違う“絶妙”な味を堪能できるオススメの「BMWアルピナ」モデル5選【2025年最新版】
Cクラスはもはや大きすぎる……ならお得に買えるCLAクラスかAクラスセダンはどう? モデル比較、オススメの狙い方を解説
Aクラスセダンの販売終了アナウンスに絶望したあなたに贈る「代わりにこのイケてるセダン、どうですか」5選
えっ、現行型ジムニーが100万円台前半から買える? 流通台数も4000台を突破した中古車状況、オススメの選び方を解説!
【試乗】新型 ランボルギーニ ウルスSE|普段使いはほぼモーター! スーパーカーの速さを備える800psのスーパーSUVはハンドリングも燃費も上々
ついに憧れのレクサス LXが買いやすくなってきた! 1年間で140万円近く下落した高級SUV、中古車状況やオススメの狙い方を解説!
こんなに素敵な北欧セダン ボルボ S60が総額200万円台から購入可能! どんな選び方がオススメ?
こんなに素敵なブリティッシュセダン ジャガー XEが総額100万円台半ばから購入できる! どんな選び方がオススメ?
レクサス RXの中古車平均総額が約80万円ダウン! 憧れの高級SUVの中古車状況や、オススメの狙い方を解説