BMW7シリーズは真のBMWフリークにオススメしたいクルマだ
カテゴリー: BMWの試乗レポート
2016/03/11

BMWらしい軽快さを身につけたフラッグシップ
試乗会場の広い庭園に、新型7シリーズが整然と並べられていた。自然の中に置かれると車のサイズ感が狂ってしまうものだが、7シリーズは比較対象となる人工物がなくても強い存在感を放ち、フラッグシップらしい威風堂々たる佇まいであった。
真横から観察すると、デザインはまさに正常進化。ロングノーズ&ショートデッキというBMWらしいフォルムはそのままに、間延びすることなくアスリートらしいカタマリ感が表れている。先代よりもシャープに見えるのは全長が19mm長く、そして全高が8mm低くなっているだけではなく、それを強調するキャラクターラインによるところも大きい。
手の動きを感知してオーディオなどの操作ができるジェスチャーコントロールをはじめ電子制御による最先端装備が充実し、新型のトピックスは数多い。そのなかでも、最も注目すべきは大幅な軽量化に成功したことだろう。
試乗車の740iは車両重量1880kg(Mスポーツは1900㎏)で「軽さ」に定評のあるアウディA8より50㎏も軽い(A8 3.0TFSI quattroと740i比)。
先代比マイナス130kgを実現した秘密は、カーボン・ファイバー強化樹脂とアルミニウムなどの軽量素材を多用したボディ構造にある。郊外の道路を一般的な速度で走っただけでも、その軽さが体感できるほどで、自慢のストレート6エンジンの爽快感とあいまって、まるでミディアムサイズのスポーツセダンをドライブしているような錯覚に陥るほど。純粋なBMWフリークへぜひオススメしたい車だ。
メルセデス・ベンツ Sクラスなどの陰に隠れて個性に乏しかった7シリーズだが、リニューアルしたことで競争力が高まりマーケットが活性化することを望む。


【SPECIFICATIONS】
■グレード:740i M Sport ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直6DOHCターボ ■総排気量:2997cc
■最高出力:326/5500[ps/rpm]
■最大トルク:450/1380-5000[n・m/rpm]
■駆動方式:FR ■トランスミッション:8AT
■全長×全幅×全高:5110×1900×1480(mm) ■ホイールベース:3070mm
■車両価格:1288万円
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