ホンダ シビックフェリオ 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: ホンダの試乗レポート
2009/05/29
※この記事はカーセンサー関東版40号(2000年10月26日発売)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
5ドアのシビックにはない“ちょっと”スポーティなRSを設定
↑トルクの大きな盛り上がりこそないが、スムーズな吹け上がりで、十分にスポーティセダンのレベル(左)標準装備でリアスポイラーが付くのはRSだけ。ホイールも15インチを装着する(右)
5ドアのシビックがファミリィユースを重視しているのに対し、4ドアセダンのフェリオは、少しだけ走りの方向に力を入れたモデルがある。それがFF車のRSだ。RSのエンジンは4ドアセダンのなかで唯一の1.7L、130psを搭載している。ミッションも5ドアではCVTと4 速ATだけだが、フェリオには、このRSとBグレード、4WD車に5速MTも用意されている。RSの内装はホワイトメーターやカーボン調センターパネル、さらさらとしているが滑りにくい、ソフトウィーブのシート地などが専用となる。 シートはフロント、リアともにヘッドスペースはたっぷりしているが、リアシートはリアウインドウがやや頭上にかかるのが不満点。トランクスペースはかなり広い。
外装では、他のグレードが14インチなのに対し、15インチホイール、フロント/リアのエアロパーツでスポーティさを強調している。ただし、サスペンションやエンジンのチューンは行われていない。
パンチはないがスムーズなエンジンとスポーティな足回りで軽快な走り
↑ホワイトメーターもRS専用になる。フェリオはATもフロアシフトだ(左)穴あきタイプのヘッドレストと専用素材のシートがRSの見分け方になる(右)
試乗したRSは1.7Lと5速MTの組み合わせだが、クラッチはやや重めで、スポーティなフィーリング。シフトストロークも大きくない。
1速でスタートして6000rpmまで回す。マニュアルミッションのダイレクト感は、ATやCVTにはないフィーリングだ。2速6000rpmで90km/h、3速だと140km/hに達する。トルクの大きな盛り上がりはないが、1500rpm〜6000rpmまでのスムーズな吹け上がりが楽しい。ただ、軽快感はあるが、エンジンのパンチはいま一歩で、タイプRのようにはいかない。しかし、走りの雰囲気はRSでも十分に楽しめる。サスペンションはフロントが新開発のトーコントロールリンク・ストラット、リアにダブルウィッシュボーンを採用しているが、コーナーでのリアの追従性がとてもよかった。小さく抑えられたボディのロールは、十分にスポーティセダンのレベルだ。
ハンドリングはやや重めの操舵感だが、そのフィーリングもスポーティセダンの雰囲気を一層盛り上げてくれるもの。乗り心地はやや硬めで、こちらもスポーティセダンらしい。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | RS |
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | 5MT |
全長×全幅×全高(mm) | 4435×1695×1440 |
ホイールベース(mm) | 2620 |
車両重量(kg) | 1110 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4SOHC |
総排気量(cc) | 1668 |
最高出力[ps/rpm] | 130ps/6300rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 15.8kg-m/4800rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 17.8 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛レギュラー/50 |
車両本体価格 | 161.2万円 |
石川真禧照の責任採点
コンセプト | 3点 | 取り回し | 4点 | 加速性能 | 4点 | ブレーキ性能 | 3点 |
フィニッシュ | 3点 | 操作系の使い勝手 | 3点 | 乗り心地 | 3点 | 環境対策 | 4点 |
前席居住性 | 4点 | ラゲージルーム | 4点 | 操縦安定性 | 3点 | 燃費 | 4点 |
後席居住性 | 4点 | パワー感 | 4点 | 高速安定性 | 3点 | ステータス | 3点 |
内装の質感 | 3点 | トルク感 | 3点 | しっかり感 | 3点 | コストパフォーマンス | 3点 |
得点合計 | 68/100 |
ホンダ シビックフェリオ 【プレイバック試乗記】/試乗レポート
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