カヌー選手・羽根田卓也はポルシェで「運転が苦でなくなった」
2018/08/28

カヌースラロームで日本を代表する羽根田卓也選手は、2017年10月にポルシェジャパンとスポンサー契約を結んだ。ポルシェから国内での移動に際しクルマを提供されるようとになり、「よりカヌーに集中できるようになった」という。ポルシェに乗って、何が変わったのか? 羽根田選手のカーライフに迫った。
運転が「苦」ではなく「悦」になった

2020年の東京オリンピックでメダルを獲得するため、猛トレーニングをこなす羽根田選手。その一方で、テレビなどでも見かけるのは、できるだけ多くの人にカヌーの世界を知ってもらいたいから。そんな忙しい時間の合間を縫って、話を聞いた。
「カヌーは35万円くらいで、世界のトップクラスの選手が使うものと同じ道具が揃います。道具による差はないから、すべて“選手”で決まるスポーツなんです」
ダイナミックな激流とのスリリングな闘いはもちろん、そんなところもカヌー競技にのめりこんだ理由だと羽根田選手と言う。

カヌー選手にとって、クルマは必須道具。全国を転戦するのに、そして日々のトレーニングにもクルマは欠かせない。ドライブは決して嫌いではないものの、試合に集中したいからこそ、運転が苦に感じることもあった。
ポルシェに出会うまでは。

「初めて運転が楽しいと思いました」
取材時に乗っていたのはポルシェ マカン。ルーフにはキャリアが備わっていて、ここにカヌーを積んで試合会場に向かう。

「存在感があるので大きく感じるのに、実際にステアリングを握って運転すると、途端にコンパクトに感じます。だからドライブがとても楽。疲れないので試合に集中できるようになりました」
羽根田選手はこれまでカイエン、ボクスター、そしてマカンと乗り継いできた。いずれも異なる個性をもったクルマだが、すべてに共通する点があったという。
「高級車でありながら、普通に操れるんです。乗用車として優れていながら、本気を出したとき、性能を引き出したときのアスリートぶりは痛快ですね」

自宅の前で撮影していると、ご近所の子どもたちがサインをねだりにやってきた。取材の合間に快く受ける羽根田選手に、あえてポルシェの弱点を聞いてみた。
「ん~なんでしょうね……。そうそう。カヌーを積むと、たまに目立ちすぎてしまうことがあります(笑)」
マカンにカヌーを積んでいる人は多くない。確かに、一目で羽根田選手だとわかってしまうだろう。

ポルシェが運転を楽しく、移動を楽にしてくれた
クルマの運転って楽しい。当たり前のことなのかもしれませんが、そんなことをポルシェから学びました。また、ポルシェといえば911の印象が強烈でしたが、カイエンやボクスター、マカンに乗ったら、その走りの良さにどれもがTHEポルシェだと納得。911以外のモデルも人気なのがわかりました。
PROFILE
羽根田卓也:カヌースラローム選手。ミキハウス所属。“ハネタク”という愛称で親しまれている。2016年の「リオデジャネイロオリンピック」では、アジア初となる銅メダルに輝いた。現在は東京オリンピックを目指し、各大会で活躍中。
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