スズキ MRワゴン(現行型)≪モデル概要&購入アドバイス編≫
2009/12/18
忙しい毎日を送るママ&キッズに
やさしい装備を満載した軽自動車
モデル概要
MRワゴンと書くが、読み方は「ミスター」ワゴンではなく「エムアール」ワゴン。開発コンセプトは「Mom'sPersonal Wagon」で、ターゲットカスタマーは20~30代のミセスだ。日産にも「モコ」の名前でOEM供給されており、こちらは独身女性をターゲットにした仕様となる。開発は子育てママの意見を聞きながら行われたほか、保育園の送迎で実際に子供たちが乗り降りするのを観察。それらをもとに、乗降ステップの大きさやドアアームレストの形状などが煮詰められている。前席はベンチ式。左後席のチャイルドシートに子供を乗せた後、助手席側から乗り込んでも運転席へは楽にアクセスできる。
メカニズム
NAとターボ、2種類のエンジンを用意
パワートレインの組み合わせはいたってシンプルだ。エンジンは660ccの自然吸気(NA)とターボの2種類で、トランスミッションは4ATのみ。FFが基本だが、全グレードに4WDも用意している。衝突安全ボディの採用はもちろん、衝突の瞬間にシートベルトを引き込んで安全性を高めるプリテンショナーをハイパワータイプとするなど、安全面への配慮も高い。エアコンは、軽自動車初のアッパーベント式。これは、ダッシュボード上面から吹き出した冷気を天井に沿って後席を送り込むという方式で、乗員に直接風を当てず、室内全体をマイルドに冷やせる。Gを除く全車にキーを携帯しているだけでエンジンスタートできる、便利なキーレススタートシステムを採用。
ドライブフィール
ルックスからは想像できない走りの良さ
「ママ向けの車」と侮れないのが、このモデルの乗り味。フワフワ柔らかいのではなく、欧州車のようにしっかり感が高いため、ボディの動きを速やかに収める。ハンドルの操作力は軽自動車の中ではやや重めだが、ほど良い手応えが感じられて走行中の安心感が高い。フットワークにも、意外なほどの軽快感がある。搭載されるスズキの軽自動車共通のK6A型エンジンは、ターボなしでも十分な力強さ。4ATなので、高速道路の走行中でも騒音が極端に高まることはない。トルク感たっぷりのターボモデルには、フロントスタビライザーとローダウンサスペンションを装備。乗り心地はやや硬くなるが、リッターカー顔負けの走りを見せる。
内外装
親しみのあるマスクとシックな内装
目玉が大きくてあいくるしいフロントマスクは、笑顔をモチーフにデザイン。室内空間を欲張らなかったため、丸みをもたせた抑揚あるフォルムが可能になった。サイドウインドウは木の葉をイメージしたものだ。モコもフロントマスクは異なるが、同様のフォルムを採用する。4枚のドアはスイング式。後席ドアは80度まで開き、チャイルドシートに子供を乗せる際の使い勝手も良い。内装の色調はシック。天井やシートには、食べ物のニオイなどを分解する消臭生地が採用されている。助手席の前には、メイクに便利な引き出し式トレイを装備。助手席クッションを持ち上げると、薄型ティッシュボックスやCDケースがピッタリ収まる収納ボックスが備えられている。
購入アドバイス
狙い目グレード
上質な内装の特別仕様車は満足度高し!
2008年6月のマイナーチェンジ以降モデルはほとんど流通していないため、必然的にそれ以前のモデルを選ぶことになる。この中で流通量が多いのは、GとウィットGS。しかし、これらはフルオートエアコンや運転席シートリフターなどを装備しないため、次いで多いXとウィットXSを狙うのがベター。物件数はあまり多くないが、2008年5月に登場したウィットリミテッドもおすすめ。本革巻きステアリングや上質なシート表皮など、装備が充実している。購入時チェックポイント
内装はシートの隙間まで十分に確認を
ママがターゲットだけあって、子供を乗せていた可能性は大。内装のチェックはしっかり行いたい。シートやトリム、天井などに汚れがないか、隅々まで見てみよう。外装では、擦りキズをチェック。特にエアロパーツを装備した物件は、下回りもしっかり見てみよう。リコール情報で挙げられているのは、エンジン制御コンピュータの不具合。対象台数は少ないが、2006年10月に生産された車両の場合は念のため、整備手帳で確認しておくと安心だ。日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
スズキ MRワゴン(現行型)≪モデル概要&購入アドバイス編≫/旬ネタ
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