プジョー 508は日本の道にピッタリな1台だ
2016/01/25
▲もうひと洗練欲しかったけど、欧州NEDCモードで20km/L弱は立派。でもディーゼルに燃費だけを求める人というより、乗り心地やハンドリングが神経質でない「疲れなさ」「(大味でない)大らかさ」を求める人に向く。日常レベルというか根幹的な足腰の強さ、そこが本場らしさです
待望のフレンチ・ディーゼル、斬り込み隊長は508
昨今の輸入車ディーゼル・ブームを受けてプジョーもついに腰を上げた。ユーロ6適合の最新ユニットの中でも旗艦といえるBlueHDi 2.0Lの180ps仕様に、アイシン製6速ATのEAT6を組み合わせた508を、2016年式モデルから日本に導入する。グレードはアリュールだが違いは左ハンドルだけ、という本国仕様に現地で試乗することができた。ちなみにリスタイルされた508は、LEDライト顔になって、よりシャープな印象だ。
昨今お騒がせのディーゼルだが、Blue HDi2.0Lのクリーンディーゼル化の要は、NOxなど有害物質の約90%を抽出して燃焼するSCR技術。SCRにはつき物となる交換式の尿素タンクAdBlueを収納するスペースがトランク床下に設けられている。約1.5万km毎に交換が必要となるが、日本ではディーラー整備で対応することになるのだろう。加えてプジョー得意の粒子フィルターで99.9%の有害物質の放出を防ぐという。
肝心の走りに関しては、400Nm/2000rpmからという、ディーゼルにしては中回転域発生型で、加速はセンセーショナルではないが、いつの間にかスピードにのっている感覚。高速道路での追い越しや再加速は得意種目といっていい。逆にスタート・ストップの再始動時はエンジンの振動がやや大きく感じられる。110㎞/h・1800rpm程度でも少し振動とノイズがあるが、90-100㎞/h・1500-1600rpmの巡航では落ち着いている。ガソリンに比べたら鼻先は多少重いがプジョーならではの回頭性よさ、トレースしやすさは健在。まるでフランスのカントリーロードに合わせたかのようなドライバビリティは、日本のワインディングや高速道路にもピタリと焦点が合うはず。年末年始の導入が待ち遠しい1台だ。
▲フロントスポイラー下部にLED日中走行灯、プロジェクターランプを備えより精悍な印象
▲オーソドックスな2連メーターに加えHUDを備えたコクピット
▲「Blue HDi 2.0 180」ターボディーゼルは、変速の滑らかさに定評あるアイシン製6速ATとの組み合わされる【SPECIFICATIONS】
■グレード:Allure ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1997cc
■最高出力:180/3750[ps/rpm]
■最大トルク:400/2000[n・m/rpm]
■駆動方式:FF ■トランスミッション:6AT
■全長×全幅×全高:4830×1828×1456(mm) ■ホイールベース:2817mm
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