メルセデス・ベンツ CLS シューティングブレーク (西川淳)【海外試乗】
カテゴリー: メルセデス・ベンツの試乗レポート
2013/01/22

デザイン、機能、性能、ブランド性、コスパ。すべてにおいて、オトナの要求に応えてくれる。CLS63AMGなら、大人のワガママ度は満点、じゃないか。頭のてっぺんからつま先、胃袋、リビング、オフィスまで、全てに妥協せず、居心地のいいスタイルを目指す方へ
“エロチック・メルセデスのお通りだ! ”
初代CLSのエレガントさにマッチョさを加えたテイストに
CLSサルーンより、かなり、エロい。
使い勝手も、乗り心地も、サルーンより良くなってなお、エロい。初代CLSクラスが登場したときとは少し違うと思う。アレは、今から思うと、女性に似合うエレガントなベンツ、だった。対して、2代目のCLSクラスは、マッチョになった。ちょっと男くさくなってしまった。できれば初代の、あのエレガントさにマッチョさを加えたようなテイストに仕上げてほしかった、と車好きなら思ったはずだ。
その答えが、シューティングブレークである。
だいたいからして、名前がもうエロいやないか。
その名も“狩猟用ワゴン”だなんて、イマドキ誰が必要としている? ひょっとして、狩るのはキジやシシじゃなく、見目麗しきご婦人方々だったか? と、妙に納得してみたり…。馬具の伝統を引き継ぐエルメス、みたく、そこに表現されているのは、現代的に耽美な貴族性にほかならない。
しっとり穏やか、オトナの走り
中身は基本、サルーンと同じ。エンジンも、350、550、そして63AMGの3種類。ただし、550の日本仕様は4マチック。狩りはもちろん(笑)、降雪地帯の、さらには一夜の雪でマヒする都会のビジネスライナーとしても、うってつけ。後ろ足にはEクラスワゴンのエアサスをもってきた。積載性を考えたわけだ。加えて重量が増えている。アシ回りのセッティングが違っていて、それが乗り味にもちゃんと出ていた。
ひとことで言うと、しっとり穏やか、オトナの走り。63AMGに乗っても、ヤンチャな演出がほどよく抑えられている。
100%、デザイナーからの提案で生まれたモデルである。ショルダーラインから下は、サルーンと全く同じ。最小限のコストでエロチックベンツが出来上がるという提案に、首脳陣は思わず生唾を飲み込んだとか、飲み込まなかったとか…。
SPECIFICATIONS
グレード | CLS550 4MATIC BlueEFFICENCY Shooting Brake | ||
駆動方式 | 4WD | ||
トランスミッション | 7AT | ||
全長×全幅×全高(mm) | 4970×1880×1420 | ||
ホイールベース(mm) | 2875 | ||
車両重量(kg) | 2030 | ||
乗車定員(人) | 5 | ||
エンジン種類 | V8DOHCターボ | ||
総排気量(cc) | 4663 | ||
最高出力[ps/pm] | 408/5000-5750 | ||
最大トルク[N・m/rpm] | 600/1600-4750 | ||
JC08モード燃費(km/L) | 9.4 | ||
車両本体価格(万円) | 1240 |
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